2009年12月23日

躍動するイメージ

昨日(12/22)から東京都写真美術館で開催されている「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」に行ってきました。

昨年から始まった「映像をめぐる冒険」シリーズの第2弾。
写真美術館という名称ではあるけれど、「写真と映像」の美術館であるという再認識のもとに、昨年から5年の企画でスタートした冒険。
映像コレクションの指針となる5つのテーマ(「イマジネーションの表現」「アニメーション」「立体視」「拡大と縮小」「記録としての映像」)を毎年ひとつずつ再考するもので、昨年の1回目の冒険は、「イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」でした。
http://www.syabi.com/details/imagi.html

昨年も好企画だと思ったけれど、今年も映像の歴史的パースペクティブと広いコンテクストを拓く、おすすめの企画です。
「動く映像」への人間の探究心の足跡。



3部構成のうち、第2部の「抽象アニメーションの源流」は、たくさんの方に見ていただきたいです。

カンディンスキ、モホイ=ナジの作品から、ハンス・リヒター、ワルター・ルットマン、ヴィキング・エッゲリング、マルセル・デュシャン、オスカー・フィッシンガー、レン・ライン、実験工房の映画が、同じ会場で並列して見られという凝縮した貴重な機会です。
「音」、「光」、「時間」の表現への欲求、アブストラクな表現へ向かうスピリットが感じられると思います。

特集展示の石田尚志氏の展示の中でも、「フーガの技法」の原画は圧巻でした。「スキーム」「スコア」「ノート」も展示され、19分の上映時間とは異なる質の体験ができました。
抽象アニメーションの源流から石田氏の作品を見られるのも興味深いです。

写真美術館の映像コレクションを柱に構成されている「映像の冒険」シリーズですが、「映像」は動かして生きてくるもの。
コレクションをパフォーマティブに展示することで、映像の歴史が脈々と流れて現代につながっていることを体感できる、まさに「冒険」だと思います。ぜひ、足を運んで下さい。
映像に囲まれている現代だからこそ、人間の探究心の源に触れてほしいと思います。


〇 会 期:2009年12月22日(火)→2010年2月7日(日)
〇 休館日:毎週月曜日
〇 会 場:地下1階展示室
〇 料 金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円

http://www.syabi.com/details/eizo_vol2.html







posted by amky at 18:36| from distributor